沖縄島と房総半島を比較してみた
これだけしかない沖縄の土地に、在日米軍人の半分(2.5万人)と軍属らがいる。米軍施設が30以上もある。
沖縄の基地化は世界的にみても異常だ。国土面積のわずか 0.6% でしかない沖縄に在日米軍専用施設の 74% が集中し、約2万5千人の米兵が駐留する。その数は在韓米軍の総勢力に匹敵する。
(米国の) 太平洋軍はアジア太平洋地域に約10万人を配している。沖縄の2.5万人は全体の 4分の1 にもなる。アジア太平洋全体の 4分の1 が沖縄に押し込められている。
(アジア太平洋地域において) 米軍が安保を提供する同盟国5カ国 (日本、韓国、オーストラリア、フィリピン、タイ) の総面積が890万平方キロメートルで、その中の沖縄はわずか 0.025% に過ぎない。
〝アジア安保〟という重い荷物を同盟国5カ国が5,000台のトラックを出し合い運ぼうとするとき、そのうちのたった 1台 に全体の4分の1を詰め込んでいる。
そのたった 1台 が〝沖縄〟なのだ。
《「虚像の抑止力」沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸 (新外交イニシアチブ=編/柳沢協二、屋良朝博、半田滋、マイク・モチヅキ、猿田佐世/旬報社) 35頁「海兵隊沖縄駐留と安全保障神話/屋良朝博」より抜粋》
本土への「復帰」は、沖縄に二重の抑圧構造をもたらしただけではなかったのか。
米軍基地だけではない。県民を完全に無視した自衛隊基地建設を強行。
沖縄戦の後も、沖縄に軍事拠点を集中化させ、この島を再びの生きた要塞として供す。
そのために容赦なく沖縄差別を利用する。デマとヘイトを煽り利用する、今の日本の姿を鏡に映してもらいたい。
沖縄の「復帰」とは、本土にとって何だったのか。
虚構の抑止力。